いい人になろうとして、偉大な誰かを倣って頑張ってみても言いようのない虚無感が襲ってくることありませんか?
他人の幸せが、あなたの心からの喜びになるためには
いい人、スゴイ人になろうとする前に自分自身を満たされた状態に整えましょう。
自己実現の先に自己超越がある
「マズローの欲求5段階説」について聞かれたことはあるでしょうか?
心理学者アブラハム・ハロルド・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです。
人間は、低次の生存欲求から段階的に欲求を満たし自己実現へと向かいます。
「どの段階の欲求に取り組んでいるかで、その人の健康度や幸福度をはかることができる」としました。
生命を維持するための欲求からはじまり、低次の欲求が満たされると次の欲求へと向かいます。
マズローは、人間が一定してもつ基本的欲求は、抑えるよりも引き出して満たすことで健康的で生産的になり、より幸福になっていくと考えました。
晩年になると、マズローは5段階目の欲求である自己実現の先に自己超越という
他者や自己を越えた存在に奉仕することに心から喜びを感じる状態
があると説きました。
人は、自己を越えた愛そのものである大いなる存在が本能的に志向されているからこそ、
人生の最期まで強い幸福感を感じることができると考えられます。
自分を満たしてから他人を幸せにする
自己実現は達成すべき目標ではなく、自己超越を目指す途中で実現されていきます。
気をつけなければいけないのは、この世に生まれてきた時点で全ての人が同じスタートラインに立つわけではありません。
「生まれながらにして人のために尽くすことで幸せな人生を実現できる人」と
「自分を幸せで満たしてから人のために尽くすことで喜びを感じることができる人」がいます。
まずやるべきことは
多くの人が当てはまる後者である場合には、
自分が満たされることなく人のために尽くすと消耗するだけに陥り周りも自分も幸せにはなれない
という結果になってしまいます。
奉仕を行うことに強い生きがいと幸福感を感じながら人生を豊かに幸せに送るためには、
まず自分のことを深く知り、自分を整えながら段階を踏んでいくことが大切です。